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ツイキャスで童貞をもらった女の子の話を聞いた

思いついて、選挙のときしか触ったことないツイキャスを触ってみた。
 
 
 
僕は選挙の街宣の手伝いをよく頼まれてきたんだけど、そのときに「ツイキャスだ、ツイキャスで配信しろ」って、ツイキャスを一度も触ったことないような方々によく言われてきた。
 
 
いやもっといえば、実際に戦場で機関銃をぶっ放してたような方に、戦場でよくある光景「銃を構えろ! さっさと撃て!!」と同じテンションで、まるでツイキャスしなければ僕を殺すといった目つきで睨まれながらツイキャスをしていた、ああ、悪夢のような記憶がよみがえる。。。
 
 
 
ともかく、そんなんだから、選挙が終わると同時に、もう二度と触りたくないと思っていたツイキャスを、昨夜、ふと、なんの理由もなく開いてみた。
 
すると、選挙のときと違って、まったく平和な配信ばかりで驚いた。
 
 
 
マスクをつけた女子中学生が、勉強したりしながら、もにょもにょ独り言を垂れるかのような配信。
 
シンガーソングライターだっていう女性が、ギター持ちながら歌ったりなんだりする配信。
 
孤独そうなおっさんが、人の悩みに答えますよと言い、けど誰ひとり相談してない配信。
 
 
 
こんな世界があるんだなーと、様々なチャンネルをみながら、なにか不思議の国に迷い込んだような思いがした。
 
あるチャンネルに入ると、タバコに火をつけてる女性の姿が映し出された。右上に現在の閲覧者数が出るんだけど、そこに1人と出ていた。つまり、僕だけしか見ていない。
 
 
「あ、1名さんいらっしゃーい」
 
 
画面に映る女性が、口から煙を漏らしつつこちらを見た。まるで、目があったような気がして、おぅ、と僕の口から空気をつぶしたような声が漏れた。
 
 
なんでこの人たちは、ツイキャスを配信するんだろう? たった1人か2人しか見てないような配信で。もしかしたら誰も見てないこともあるだろうに、なのにスマホを自分を映し、なにを待っているのだろう。
 
 
さみしさだとか、自己重要感を満たすためにとか、物知り顔のハゲメガネの人にいろいろ言われそうだけど、でも僕は見ていて、それより素敵な理由がここにはあるような気がした。誰も気付いてない、なにかこの社会から隠れてしまったけど必要なものが、この世界にはある気がした。
 
 
 
またしばらく見てると、はじめてツイキャスをしますっていう女の子のチャンネルを見つけた。開いてプロフィールを確認すると、なにやらソープ嬢の仕事をしている子なのらしい。
 
 
ほほほーと、しばし見てみることにした。スケベですいません。
 
 
じゃなくて、見ていると、コメント欄に僕が子猫に思えるほどの野獣がやんやと集まりだし、まるでその子の記者会見かというように質問をしはじめた。
 
なかには、俺はさわやかな好青年ですよと言いたげな、休日はなにして過ごすの? という浅い質問をする人もいたが、おまえが誰より下心あるわい!と、僕の目は騙されない。
 
 
 
そんなんで、コメント欄の人間模様も面白くなって見ていると、ある人の「京都にいったことある?」という質問に、「京都は先々週いったよー」と、「年下の子の童貞を奪っちゃった」と、その子が言った。
 
 
そして「後悔してるんだよねー」といいながら、その子の口から、ひとつの物語が語られはじめた。
 
 
 
その子はネットゲームが趣味らしく、そのネットゲームを一緒にプレイする友達みたいなのがいるらしい。その何人かの友達のうちの1人が童貞の彼で、彼が「おれは童貞だから」ということを言ったときに、彼女は「じゃあ、私が童貞貰ってあげるよー」と言い合うような、そんな感じの仲だったのだそう。
 
 
それで先々週、彼のいる京都に遊びに行くことになって、2人はデートっぽいことをしてお酒を飲んだりして、彼にとっては初めてのラブホテルに入った。
 
そういうことしなくていい、眠るだけ・・・・・・なんて言いつつ2人はベッドに横になった。
 
すると、ベッドの傍らにサービス品としての大人のおもちゃが置いてあった。彼がそれを見つけて、それで遊びはじめ、それを彼女の肩に当ててとかするうちに、自分の手で彼女の身体に触れはじめた。
 
といっても童貞なもんで、肩や腕をつんつんしたりとか、ハグして背中をなでたりとかするくらい。あまりに神聖すぎて、おっぱいなんて触るどころの騒ぎじゃない。
 

そんな純粋なふたつ年下の彼を、彼女は、可愛いなあと見つめていた。このままでもいいなー。このまま一緒に眠って終わるのかなーと、ぼんやり考えていた。
 
すると彼が、ちょっとおちゃらけたように「おっぱい大きそうだね」と言った。それに彼女は、なんのてらいもなく自然に答えた。自然に、口から言葉が漏れるように
 
「触っていいよ」

と言った。  
 
 
それで彼は彼女の身体を触り・・・・・・そして彼女の身体を、女性の身体を知った。けど、いざするとなると緊張して彼のものは使い物にならず、彼女は慰めるように口で彼を逝かせて、そのまま2人はベッドに横になった。
 
横になっても、彼は愛しそうに、ずっと彼女の身体を触り続けた。
 
彼女は旅の疲れもあり、触られながらそのまま寝てしまった。
 
 
何時間たったのか、彼女がふと目を覚ますと、彼はまだ彼女のおっぱいを触っていた。一睡もせずに、ずっと幸せそうに触っていたらしい。
 
彼女は、まじかよと思いながら、けどその初めてのことに心に不思議な感情がとくとくとわいてきた。母性本能のような、可愛くて、愛おしい、けど彼は私でいいのだろうかと思った。
  
 
そして、そのまま。
 
緊張もとけて、今度はちゃんと出来た。バックで中出しという、彼にとって晴れ晴れとした童貞卒業となり、彼女は彼に見送られ京都をあとにした。 
 
  
けど、本当にしてよかったのだろうか。彼は、私でよかったのだろうか。
 
 
彼女は落ち込んで、友達やみんなに聞いた。まるで、悪いことをしたと告白するように。

するとみんなは、「きっと感謝してると思うよ」と言った。誰にこの話をしても、みんなそう言う。みんな「よかったね」という。彼女は、それが飲み込めない。その後も、彼とは仲良くやりとりをしている。けど、本当に良かったのか、純粋なものを汚してしまったんじゃないかと、未だに自分のしたことがよく分からない。
 
 
その話を終えると、コメント欄のみんなも言った。彼は感謝してるよ。大丈夫だよ。こんな可愛い子と出会えて、その彼は幸せものだよ。きっと、良いことをしたよ。
 
 
 
その様子を、僕はじっと眺めていた。もう秋だった。

縄文人が縄文人を語るは、パリスヒルトンがお金を語るにイコール

縄文人について、なんかいまいち伝わってない気がするんです。
 
 
 
僕と仲のいい人や、僕と付き合ったり、一緒にいる時間が長かった人なら、僕のこの“縄文ならでは”の特異な部分が伝わってるはず・・・・・・と、蚊も殺せぬ僕の社会不適合っぷりの目撃証言を誰かがしてくれるはず・・・・・・と、期待するも、永遠に誰にも証言されない、この人望の無さ。
 
 
 
1人で「ぼくが縄文人だぞ! うほほほ!」って言い張っても、ただの毛深いアレな人にしか見えないので、誰か、ちょっと。
 
 
保護活動だと思って、こう、最近はブログで漫画描くのとか流行ってるし、縄文人観察日記とか描くと面白いと思うんだけど・・・・・・
 
 
と言っても、みんな僕の「毛」しか実は見てくれてないし、なんか、金持ちの人が「おれの金じゃなく、おれの中身を見てくれ」っていうのに共感しちゃう今日この頃です。
 
 
 
 
というか、実際の縄文人の性質や感性みたいなのを、本当に研究してる人っているのだろうか?
 
 
1万年前の縄文人の人骨を調べてみたら、縄文人の暴力死亡率が、他国や、日本の他時代と比べて、はるかに低かったって記事は読んだけど。でも、それは結局は考古学の話であって、実際に生きた縄文人を研究してる人はいるのだろうか?
 
ネットで検索すると、縄文人は大らかで、対等な関係を好み、失敗を気にしない平和主義者とかって出るけど、ってか、誰が言ってんのこれ?
 
 
 
ともかく、そんな曖昧なことばかり言うんじゃなく、いやいや、僕はここにいるよーってなもんですわ。土の中じゃなく、ここで元気いっぱいに四股を踏んでますよーっていう。
 
幻想の縄文人に想いを馳せるじゃなく、現実の縄文人に、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアならぬ「インタビュー・ウィズ・縄文人」しろーっていう。
 
 
 
なのに、まったくなんで誰も聞かないんだ。考古学だ、核DNAだってのもいいけど、山奥とか行けば、僕なんかより、まさしく原人な生きた縄文人もいっぱいいる気がするのに。
 
その人らの行動様式や、感受性みたいなもののデータを取れば、具体的な、なにか面白いことが分かりそうなのに、一体なんで・・・・・・
 
 
 
あれ?
 
もしかして、これって、開けてはならないパンドラの箱ってやつなのでは・・・・・・。
 
 
 
なんか最近、童貞押しのときとは違う、なにか刺さるような視線があるなとは思ってたんですけど、まさか、この視線は・・・・・・
 
 
 
もしかして、現日本で約95%のDNA分布率だという、弥生系の方々の・・・・・・。いわゆる、耳垢カサカサ、肌がつるつるな、農耕的集団生活を重んじる方々の視線じゃ・・・・・・。
 
 
 
いやいやいや、縄文人こわくないよ。縄文人こわくない、こわくない。
 
ちょっと毛深いけど優しいよ。もののけ姫のアシタカは縄文人よ。あなたたち襲ったり、あなたたちの大事なもの奪ったりしないよ。顔が薄かったり、肌がつるつるだからって、弥生系の方々を、縄文人は敵視したりしないよ。敵、味方の区別つけない、同じ愉快な生き物よ。(ジャニーズとTBCについては、縄文人の魂こと体毛を抜く悪の組織と思ってるけど)
 
 
 
ともかく、弥生系の自覚がある人は、もしかしたら僕のこの文章を見て、「いよいよ縄文人が、弥生人の土地を取り返しにきた!」と危惧してるのかもしれませんが、いやいや、僕の中に弥生系のDNAが何%かあるように、弥生系の方々の中にも何%かの縄文DNAがあるのでね。
 
なので安心して、そのDNA何%の自分を愛するようにして、縄文人の話を聞いていただきたい。
 
 
 
といっても、そもそも僕のような「縄文オブ縄文」が縄文人を語るのは、もしかしたらフェアじゃないのかもしれない。
 
僕が縄文人を語るなんてのは、まるで、ヒルトン姉妹がお金を語るようなもんで、なんか聞いててイラっとするとこがあるんじゃないか。
 
 
 
やはり縄文については、あきらかに弥生系って感じの人が「縄文っていいよね・・・・・・でも」と、あくまで上から目線で縄文を認めるような感じで話をしたほうが、聞く人も素直に聞くような気がする。
 
実際、縄文人縄文人だとして話をするより、弥生系の人がそれっぽく縄文について語る会のほうを、僕はよく目にするというか・・・・・・
 
 

そういう、矛盾の中で語られるほうが、絶対的なものを聞くより、聞いてるほうも逃げ道があるし。
 
だから、完璧な人より、矛盾のある人のほうがモテたりするわけですし。
 
 
 
って、いや、いかんいかん!
 
そんな逃げ道ばかりじゃだめだ。いつまでそんな、口当たりの良い、加工された2次、3次の情報ばっかり大事にしているんだ。そんなのは温泉の素みたいなもんで、本物の温泉とはまったく違うものだ!
 
 
こちとら、絶対的1次情報だぞ。現在進行形で、常に情報が更新されてる、生の縄文活火山だぞ。命がけの情報だぞ。
 
 
 
故に、この毛深さを、目を背けず、しかと見るのだ。これこそが、縄文の紋所。縄文人のアンテナであり、そこから本物の縄文人の感性が生まれるのであーる!
 
皆のもの、縄文人のお通りだ~! 闘争ではなく、文化がこれからの時代を動かすのだ!!

縄文人による縄文人のためのブログ

占星術やら数秘術より、もはや縄文人の特徴のほうが、よっぽど的中率高いんですけど。ほんと、どうすればいいですかね。
 
 
もう、いっそのこと名前も改名しちゃおうかな。ミドルネーム入れての、「オカノ・縄文人・マサシ」ってことにして、僕の言うことは縄文人の声であるとし、日経新聞または、学研ムーあたりに掲載してはくれませんか。
 
 
もしくは、24時間テレビに出て、縄文人なのにエクセルを操作する姿を披露しては、視聴者の感動の涙を誘おうじゃないですか。
 
 
 
まあでも、こんなこと言ってたら、この社会で頑張る幾多の縄文人に怒られそうだ。縄文人であることを言い訳に使うなと、縄文人でも立派に社会で活躍する人はごまんといるぞと。
 
 
それは確かにその通り、かもしれない・・・・・・
 
 
が、しかし、縄文人たちよ・・・・・・! きみたちは本当にそれでいいのか!!
 
 
 
いまや、この資本経済主義の社会こそが、人類の最も進化した社会の形のような云われかたをしてるけど、本当にみんなそれに納得しているのか?
 
 
この生活に、本当になにも違和感を感じないのか?
 
 
 
僕は、最近もアマゾンマーケットプレイスで騙されたぞ。鏡を買ったら歪んでいて、なんじゃこりゃあと返品申し立てたら「仕様です」と言われたんだ。
 
仕様だから、返品を受け付けてくれないって。じゃあ交換をってったら「交換は出来るけど、商品の検品をしてないので、交換しても似たような商品になる」って、なんだこの蟻地獄はあああああああ・・・・・・!
 
だったら商品概要ページに「海外製品のため歪みのあるおそれが」と書いてくれというか、それでアマゾンに「検品しない海外製品だというのを、商品ページに一言も書かないで販売してオッケーなの?」と問い合わせしてみたら、「それについては社外秘で、お答え出来かねます」が一生続いて、ああああああああ。人間がどこにもいないいいいい。
 
 
 
ともかく、そのやり取りのおかげで、僕はこの一ヶ月ずっと鬱MAX~マジで死にたいデスロード~状態なのである。
 
 
言っておくが、これがいまの世の中なのだ。ポスターの隅っこに、読めないような字で但し書きがあるのだ。縄文人にとっては、まるで「落とし穴ドッキリ」だらけの世の中である。いや、笑い事じゃなくて、そうなのだ。
 
 
 
確かに、その落とし穴だらけの世の中で、強く生きていける者は確かに尊敬に値する。縄文人にも関わらずに、落とし穴を仕掛ける側に回ってるとしたら、出世したね~ってなもんだ。
 
願わくば、僕もそのように生きたい。日々平和に、自分の幸福度を上げて、不幸をしりぞけ、幸せな友達と生きていきたい。
 
 
 
しかし、この世界のどこかで、いまこの瞬間にも落とし穴に落ちてる縄文人がいるかもしれないと思うと・・・・・・アマゾンで僕と同じ鏡を買って、そういうもんだと自分に言い聞かせている人がいると思うと、ああ、いたたまれない。
 
たとえ100人いるうちの99人が幸せでも、落とし穴に落ちて嘆く1人がいるなら、僕は幸せにはなれない。もっといえば、その人を“想うから”幸せになれないじゃない。そんな人が1人いるなら、その人がいると同時に、僕もそうなのである。
 
 
そうじゃなきゃ、おかしいのである。
 
 
 
そして、なによりこれは僕が言ってるんじゃない。僕じゃなく、僕の血がそう言うのだ。僕の濃い縄文人の血が、全身の体毛が、まるで触覚のように、敏感に喜びや哀しみの空気をキャッチし雄叫びをあげているのである。
 
 
 
そんなわけで、結局なにが言いたいかというと、「縄文どうでしょう?」 という一言につきる。
 
日本を取り戻すとか言うまえに、まず日本から縄文を取り戻す。いや、取り戻さなくても良いから、いま一度、違う感覚があることを、社会が見つめ直してもいいんじゃないか。
 
 
いままでは、縄文人のほうが資本経済社会に自らを適合させ生きていたが、もしかしたら正解はそれだけじゃないんじゃないか。95%染まったこの社会の価値観に、いま一度多様性を・・・・・・綺麗事の多様性じゃなく、本当の意味での多様性を、つまり、なにが言いたいかというと、テレビにもっと毛深い人を出せってことだ。
 
 
ジャニーズは脱毛すんなや!!
 
 
そしてそれと別に、縄文については、それを知識だけ詰め込んだ専門家が語るのじゃなく、本当の意味での当事者が語るべきなのだ。
 
 
つまり、知識じゃなく、血に語らせろと。
 
 
もっといえば、どこを見回してもみんな知識で話してるのを見るのは、もう本当にうんざりなんだ。専門家の知識じゃなく、縄文人である僕のすべての声が縄文の声、その血の叫び、そのものなのだ。
 
 
というか、新しい世界のあり方を、知識だけで話し合っても限界があるに決まってるじゃないか。どんな素晴らしい社会システムを考えたからって、システムで心は作れない。心を生み出すのは血だ。
 
 
 
頭じゃなく、血が本当の文化を作るんだ。
 
 
 
・・・・・・というわけで、オカノ・縄文人・マサシとして、血で語るコメンテーターとして活躍したいので、誰かお仕事待ってます(((o(*゚▽゚*)o)))

史上初の縄文人ブログ

縄文人の特徴を見てると、オールクリアどころか、その特徴ハードルを三段飛ばしぐらい飛び抜けてるのが僕なんですけどね。
 
 
 
ほんと、なにが起こったんだ僕のDNAよ。
 
思春期に、もこもこ生え茂る体毛に、思わず二度見ならぬ二万度見したというか、なんでこんなに耳垢は湿るわ、くせ毛だわ、自黒だわ、そして異次元のボーボーになってしまったんだ僕よ。
 
 
 
そもそも温泉で、自分より毛深い人を見たことがないって、一体どういうことなの??
 
 
おかげでグラビアアイドルばりに、僕の裸体は人目を引くというか、小さい子が隠れてチラチラ見て、お父さんになにやら小声で報告してるというか、おいおいおい。これは見せ物じゃないんだぞ坊や。
 
 
 
ともかく、僕はそういうナンバーワンの星に生まれてしまった。
 
誰より足が速いとか、誰よりホームランを打てるとか、学力トップだとか、そういう数あるナンバーワン星のなかの、よりによって毛深い人ナンバーワン星に生まれてしまった。
 
 
しかも努力してそうなったじゃなく、生まれながらのギフトによるものなので、返したくとも、これが死ぬまで王位を返せないのである。
 
他のナンバーワン星に比べても、人からの、いくぶん変わった注目を集める星なので、出来れば若いうちに返上したかったが・・・・・・おかげで、人から奇異な目で見られるのにも随分と慣れた。
 
 
 
おお神よ、なんか生まれる場所とか時代が違った気がするんですけど。
 
明らかに僕だけ、周りの人たちと人種というか、DNAが違う気がするんですけど。。。
 
 
 
そういえば昨日、youtubeで、自分をハスキー犬だと思って生活してる猫の動画を見たけど、もしかして僕もそれなんじゃないか?
 
いまは日本人として社会生活を営んでるけど・・・・・・いや、正直、綱渡りも甚だしいほどに現在進行形で生活破綻してるというか、これ、もしかして「潜在意識を変えたら」とかのレベルじゃないんじゃないか。
 
 
 
潜在意識のブロックを外せばなんちゃらとよく聞くけど、もはやそういう次元じゃないんじゃないか? 
 
  
潜在意識以前の、もっと根深いところで、日本の経済的な社会生活に適応できないなにかが僕にはあるんじゃないか?
 
 
「海の中で、肺呼吸で暮らす」レベルのことを、もしかしたら僕はやってんじゃないか?
 
 
 
そういえば、整体の先生に初めて背骨を見てもらったときに「え! なにこれ!」って驚かれて、あとから、余所で指導室を開いてるお弟子さんが挙って僕の背骨を観察するってな会が開かれたし。
 
 
 
これは、どう考えてもおかしい。
 
僕が刑事コロンボなら「これは、においますなあ」どころか、もはや事件解決のカギが見事に揃ってるレベルじゃないか。
 
 
僕は、ハスキー犬と一緒に散歩する、リードの付いた猫なのか。みにくいアヒルの子なのだろうか。
 
 
 
 
ともかく、僕の縄文系の気質が行きすぎてて、そのために日本の、一般的な経済的社会生活を営める能力がないとしたら、僕は一体どうすりゃいいんだ。
 
 
 
もしかして、楽しそうに農業生活をする友達を見てもなんの羨ましさの欠片もないのは、それが原因なのだろうか。僕のDNAには、稲作文化が刻まれてないのか。
 
実際、しこしこと農に勤しむより、夕飯の買い物で、八百屋からスーパーへと梯子しての、激安おつとめ品漁りのほうが、よっぽど僕を幸せにする気がする。
 
今日も、400円の秋姫プラムが、200円に値引きされてるのを見つけては、ひゃっほー!!と歓喜のエクスタシーを感じてしまったけど、これも縄文系の狩猟本能なのだろうか。
 
 
 
おおお。
 
思えば僕は、いままで自分からお金を稼ごうと思ったことがないじゃないか。する仕事といえば、人から頼まれたか、紹介された仕事しかしてないというか・・・・・・。そもそも、働いたとこで、お金を貰えない仕事を一体どれだけやってきたことか。
 
 
むしろ、報酬はいくらって言われて仕事したのに、結局貰えてませんな仕事もあるし。人にお金を貸して、結局、どんだけ戻ってきてないんだって話しだし。
 
唯一、自発的にお金のために仕事をしたのは、当時付き合っていた女の子にお金が必要だったとか、その子を食べさせたいと思ったからで、やはり僕は、誰かのためにしかお金を稼いだことがないというか、人と自分の境界が非常に曖昧なのかもしれない。
 
 
 
そのぶん、好きな女の子にはトロトロだし、狩ってきた獲物(おつとめ品のプラム)をプレゼントするのが生き甲斐な・・・・・・まったく僕は、なんてお人好しなゴールデンレトリーバー人間なんだろう。
 
 
海の中で肺呼吸してたら生きてけないのに、なのに肺呼吸しか出来ないなんて。
 
 
ああ、この先、僕は生きていけるのか。いや無理じゃないか。そろそろ、お天道様に見放され、そこらでしっぽり野垂れ死にするんじゃないか。

あー天然記念物に指定されてー。

神通力を持つ和尚から瞑想を伝授された童貞の話

その5。。。さよなら童貞、最終回。
 
  
ー前回までのあらすじー
 
「童貞でも馬鹿にされずに生きるには」との答えを探し求めた童貞が辿り着いたのは、まるで漫画みたいな神通力を身につけた、もはや頭皮すら光り輝く、いと偉い和尚さんの住む山寺だった。
 
そこで、やはり和尚さんに将来の心配をされるも、しかし童貞の心には「将来」の二文字はすでになかった・・・・・・そう、あるのはただ「浪漫」だけ。それが童貞。それでこそ童貞。
 
 
ともかく、そんな出家したい童貞の話はこれにておしまい。
 
一体、童貞は和尚の弟子になれたのか?
 
和尚さんから、1万円の次は、一体なにをもらえるのか・・・・・・?!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
というわけで、全盛期の千代の富士というくらいの粘り腰に及ぶ僕に、和尚さんがついに秘策を出したのだった。
 
 
「そこまでいうなら・・・・・・仕方ない。ちょっと、この紙に自分の名前を書いてごらん」
 
 
 
えっ・・・・・・と、それを聞いた途端、きゅっと僕の心臓が梅干しくらいに縮こまった。
 
 
やばい・・・・・・。名前を書くってことは、もしかしたら、もうこれ確定ってことじゃないか? サインを書くってことは、もしかしたら弟子入りおっけーよんって、そういうことなんじゃないか? えっ、えっ、えっ・・・・・・?
 
 
まるで女子に話しかけられたかのように、童貞の心がフリーズした。そして思った。
 
 
「心の準備が・・・・・・」
 
  
これこそが、童貞の心の叫びランキングその堂々の一位に輝く、伝家の宝刀「心の準備が・・・・・・」である。
 
そう、女子に声をかけられるも無視したり、ちょっと横柄な態度をとってしまう童貞は、「心の準備さえ出来ていれば、自分はこんなもんじゃない!」と、常に心の中でこれを叫んでいるのである。
 
 
というのも、童貞は、受け身になると、これがめっぽう弱いのだ。自分の世界では鬼かというくらい芸能人のスキャンダルに強く当たる童貞も、いざ自分の垣根を越えた出来事が起こると、はやく家に帰りたいとガクガク足が震えだしてしまうのである。
 
 
 
というわけで、この出来事を前にして、ふと、童貞の脳裏に走馬燈が走った。
 
 
母や父の記憶、また兄弟や友人たちの顔が、ひとりひとり脳裏をかけめぐった。そして心からなにかが溢れた。
 
ああ、いままでありがとう。もう会えないかもしれない・・・・・・けど、会えてよかった・・・・・・。
 
 
 
が、次の瞬間だった。童貞の脳裏に、ふと、好きだった子の顔が浮かんだ。
 
そして、その顔が、どうにも脳裏から離れなくなった。ほかの顔はあっさり流れていったのに、なのにどうにも好きな子の顔が脳裏から離れない。そして、ついに走馬燈が止まってしまい、はっと、童貞は我に返った。
 
 
 
 
ああ、好きな子とセックスしたい~。
 
 
 
 
童貞は、つまり自らの生命を思い出したのだった。
 
「自分は童貞である」というアイデンティティが音を立てて崩れ、「童貞である以前に、僕は欲求不満なんじゃないか」という、つまり生命としてのシンプルな自分を、生命の道こと種族保存の本能を思い出したのだった。
 
 
ああ、こうしてはいられない、やっぱ出家するのは愛を知り、カルマというか欲求不満を解消してからにしよう・・・・・・
 
 
 
なんて思っていると、和尚さんが変哲のない紙とペンを出してきた。
 
 
「これに名前を書いてみて」
 
 
そう言われるままに、僕は、さっと名前を書いた。一度「やっぱ僕はだめだ」と踏ん切りがつくと、人間、もう怖いものはないのである。だめだと諦めながら進む人間は強くなれる。
 
 
すると、僕の書いた名前をみて「良い字を書くじゃないか」なんて言ったかと思ったら、和尚さんがその紙を手に持って目を閉じ、なにやら独り言をぶつぶつと唱え始めた。
 
 
空気の読めない童貞ですら、このときばかりは空気が変わるのか分かった。ぴりぴりとした何かを感じた。なにやら世界の一部がめくれあがったようだった。
 
 
「そうか・・・・・・」と、目を開けた和尚さんが言った。
 
「きみは・・・・・・」と、僕にどこぞの世界でみた僕のことを話し始めた。
 
 
 
僕はそれを聞きながら、ええーほんとかなーと思った。
 
相変わらず僕の心は汚れており素直に信じられなかったが・・・・・・というか、僕を追い出したかったがための方便だったかもしれないと未だに思っているが、ともかく僕は、俗世でやるべきことがあって、和尚さんは僕のためになんかで応援をしてくれるということらしい。
 
 
そんなわけで、ふー、シャバの空気はうまかーと、僕は山を降りることにした。「好きな子とやることやんなきゃいけないし、なんか他にも仕事があるらしいし、ああ大変だ~!!」と、もはや僕は、童貞を超えた童貞になった気がしていた。
 
 
けど、最後に。
 
最後に、これだけは聞かなきゃいけないと、別れる直前、和尚さんに一番聞きたかったことを尋ねた。
 
 
 
「例の話ですけど、じゃあ生命の根元を思い出すためにはどうしたらいいんでしょうか? そのための修行法というか・・・・・・僕でも自分で出来る方法を教えて欲しいです」
 
 
 
すると和尚さんは「ブッダも一人で悟りを開いたんだ」といって・・・・・・
 
 
僕に、ひとつの瞑想法を教えてくれた。真剣な顔をして、その日一番熱い口調になって、この方法でやりなさいと、力強く、僕に「法」を託してくれた。
 
それは、過去に通った、とある道の信じられないほどの美しさを、その道へ行こうかと悩む者へ必死に伝えようとするのに似ていた。ともかく僕は、その瞑想法を聞いて、これを宝物にしようと思った。
 
 
 
その瞑想法を、この長い文章の締めくくりとし、今日ここで・・・・・・
 
 
 
 
  
おしえません。
 
 
 
ほほほほほ。教えると思ったか。
 
長々と読んでくれたのに申し訳ないけど、グーグルが教えてくれないことが世の中にはあるんだって、そういうことです。
 
 
ワンクリックで分かる情報も大事だけど、童貞が地べたを張って見つけた情報は、モノじゃなく血の通った僕の一部のようなものなのですから。
 
その一部を、そう簡単に言うわけが、ない。
 
その一部を大切にしない人がいるであろう場所に、そう簡単に並べるわけがないのです。
 
 
 
というか、本当はなにがいいたいかっていうと、インスタントに得られるモノを本当に大事に出来る人っていないのです。旅をしたとか、そのために苦労したとか、長年付き合った大事な人に貰ったとか、そういうのがあって、初めて人はそれを宝物に出来る・・・・・・っていう。ね。
 
 
この話だと簡単に和尚さんから聞いたように書いたけど、実はそれは嘘で、本当は、何遍も何遍も寺に通ってようやくそうなったって話ですし。
 
なので、もしその瞑想法を知りたい人は、ワンクリックじゃない、つまり多少の面倒くさいことをして、僕に直接会ったときにでも聞いてください。
 
 
SNSやらの受動的に得られる情報より、なんかしらのアクションをして得られる情報のほうが、よっぽど精神の干からびに雨を落とすってなもんですからね。
 
情報は、お金で買えるものもあるけど、誰かの魂の一部だったりもして、まずそれに触れる覚悟も必要なのです。
 
 
 
とのわけで、偉そうで、ごめんなさいいいいいいい。
 
 
ちなみに僕は、簡単な気持ちじゃ出来ないと、いままで特別な時にしかしてこなかったその瞑想法を、童貞回帰の芽生えとともに、先月から本腰を入れてやるようになりました。
 
なんでも大事なものは最後にとっておくタイプなのですが、10年経ってようやく……。あのころの僕に、僕は帰ってこれた。

神通力を使う和尚さんに弟子にしてと頼みに行った童貞の話4

童貞が行くその4。。。
 
 
ー前回までのあらすじー
 
童貞にも関わらず「もう人生でやることやったし」と嘯く、イッツ・ア・スモールワールドで生まれ育った僕。しかし、そんな僕に、元電通社員という、この世の裏という裏を知り尽くした賢人が「人生は、夢だらけ!」とマトリックスへの扉を開いたのだった!
 
果たして僕は、マトリックスへ参入できるのか? それとも、神通力を持つという和尚の迫力の前に、やはり失禁してしまうのか・・・・・・?
 
ともかく、僕は東京から、和尚の待つ西へと向かうのであった! さあ頑張れ童貞! 負けるな童貞!!
 
 
ーーーーーーーーーー
 
 
とのわけで、その和尚の寺に着いたのは、すでに日の落ちかけた時間帯だった。
 
 
童貞なので、お客さんとして行くならこの時間が適当だろうなんて気遣いはまったく出来ないのである。当然、その日に行くからよろしくねーなんてアポもとるわけがない。もとい、アポなんて童貞には必要がない。
 
 
どういうことかというと、童貞は、己の運命を過信しすぎてしまうのである。
 
 
このときも、頭にあるのは「もし出会って、和尚と目と目が合った瞬間に、『おお、おぬしが来るのを待っていたぞ!』と和尚が僕に運命感じちゃったらどうしよう・・・・・・」という胸きゅんな妄想ばかりだった。
 
 
もし出会って、「いますぐわしの弟子になり、わしの法を継いでくれ! 」っていきなり言われたらどうしよーひゃあー・・・・・・なんて思ってたが、
 
 
 
しかし、いざ和尚に出会って言われたのは、「きみは学校には行かないの?」という、全身に鳥肌が立つほどの現実だった。
 
 
 
そう。当時、僕は21歳である。同級生の友達のほとんどは大学に行って、サークルで飲み会して、河原でBBQしてますという歳である。
 
なのにも関わらず、きみはこんなとこで童貞をこじらせてて大丈夫? と。親御さん心配してない? と、おおお、なんでそんなに正論を言ってくるんだよーーーーー! と、と、と、溶ける!! あああ、生きてて、ご、ご、ご、ごめんなさーーーーーーい!!
 
 
 
と、ゾンビが陽の光に照らされたときのような状態に一瞬なったが、しかし、生まれたときからこれだったのでどうしようもないのですと言ったら和尚も分かってくれた。
 
 
 
というか、なんで和尚がそう言ったのか、すぐ分かったのだが、和尚はどうやら僕を高野山大学に行かせたいらしいのだった。
 
 
「わたしはもう歳で、きみの面倒をみれるほど生きられない。だからここでじゃなく、高野山大学で勉強しておいで」
 
 
とのわけで、なぜか交通費だってことで一万円も貰ってしまった・・・・・・ほほほほ。一万円も貰えるなんて、こりゃ儲けた儲けた、ああ来て良かったー帰ってこのお金でインドカレー食べよーっと!
 
 
じゃなくて、そんなで引き下がれないのが童貞である。その場所に僕が求めるものが存在する気がして、これで帰るわけにはいかないと、童貞の秘技「自発的には帰りません」を発動させ粘り腰の構えである。
 
 
すると、粘る僕に「なぜわたしの所へ来たの? 誰から聞いたの?」と和尚が聞いてきたので、僕は、僕に和尚を紹介してくれた賢人のことを話し始めた。
 
そして話しながら、ふと、思い出した。
 
賢人から聞いた「ミグ」の話である。
 
 
それで、その人から聞いたんですけどと、すこし畏まるようにして和尚に尋ねてみた。
 
 
 
「和尚は本当にあの事件に関わったのか?」と、「もし関わったとして、そのミグのパイロットに一体なにをしたのか?」と、・・・・・・すると、和尚は少し態度を変え、「これから大事なことを言うよ」な雰囲気で僕の目を見て、こう話し出した。
 
 
 
「きみには、きみの両親がいる。そして、その両親にも、それぞれ両親がいる。
 
つまり私たちには誰でも親がいて、その親にも、やはりその親を生んだ親という存在がある。親の親、そのまた親の親、これを遡っていくと・・・・・・延々と、無限に続くそれを、ずっと、ずーっとたどっていくと・・・・・・
 
 
すべては、同じ、ひとつのところに行き着く。
 
 
はじまりのはじまり、宇宙の誕生の瞬間。そこからすべてが生まれた。その、ひとつの元からすべてが全部つながって、途切れることなくつないでこれたから、いまここに、こうして私たちが存在する。
 
 
だから、すべての存在は、知らない存在じゃない。
 
みんな本当はつながっている。
 
 
植物の記憶も、動物や、虫や、石や、砂や、アメーバの記憶も、本当はみんな自分の中にあるんだ。ただ忘れてるだけで、思い出せばいいんだよ。
 
 
みんなひとつだった宇宙の始まりを、ただ思い出せばいいんだよ。もし本当に思い出せたら、誰でも、その話のようなことが出来るようになる」
 

  
そ、そうなんですか・・・・・・なんて有り難い話を・・・・・・
 
 
じゃなくて、僕はその方法を学ぶため、ここ来たのである。
 
 
 
ー次回、衝撃のラストへ・・・・・・! つづくー

 

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空海の生まれ変わりと呼ばれる和尚さんて。

出家したい童貞の話。その3
 
ー前回のあらすじー
 
 
前回、ここ数ヶ月で徐々に膨れ上がった童貞フォースがついに爆発。つまり黙示録に予言されていた天使のラッパ音こと童貞ビッグバンが起こり、ここに、「童貞とは、生き方である」とし、フォレスト・ガンプを名誉会長とした「シン・童貞村」が電撃的に誕生した!!
 
・・・・・・とは無関係に、話は10年前の東京に遡る。出家して魔法修行したいよーと中二病をこじらせていた末期の童貞に、ある賢人が衝撃の実話を物語る。

すごい和尚とは一体、なにものなのか・・・・・・?!
 
 
 
ーーーーーーーー
 
 
「その和尚さんは、空海の生まれ変わりって言われる人でね」
 
 

えええええ!!! 空海の生まれ変わりって、そんな、まじですかーーー!! とは言わずに、僕は、ある言葉を、ごくりと笑顔で飲み込んだ。
 
 
(怪しい・・・・・・)
 
 
というのも、僕がそれまでの旅の時点で「私は、○○の生まれ変わりよ」っていう地雷を一体どれだけ踏んできたかという話である。
 
日本には、こんなに頭のおかしい人がいるのかと、この時点で世界中のどの童貞よりもナンバーワンに詳しかったくらいだ。
 
 
 
ちなみに空海が何者か知らない人のために説明すると、空海とは、平安時代、日本に湧いているほぼ半数の湧き水を、杖を地面にドーン! ってやって噴出させまくった人物である。
 
これを空海伝説といい・・・・・・
 
つまり、歴史上の、加藤鷹に並ぶ超人である。(いよいよ怒られそう)
 
 
 
というわけで、その日本至上、もっとも有名な超人の生まれ変わりだなんて。ほほほ。笑わせてくれるじゃないですか。その自称生まれ変わりさんは、一体なにが出来るんですか。どうせ裏で学研ムーでも読んでるに違いない。
 
 
なんて、どどめ色に汚れた僕の心をよそに、その賢人は真面目な顔で、こう話し始めた。
 
 
 
「昔、アメリカとソ連が冷戦状態だったとき、あるときソ連が『ミグ』って戦闘機を開発してね。その『ミグ』の性能が物凄くて、当時、均衡を保っていたアメリカとソ連のパワーバランスが崩れるって事態が起こったの。
 
 
で、このままだと、本当に第三次世界大戦が起こってしまうんじゃとなった。その『ミグ』のせいで、それぐらいの緊張状態が世界に、そして日本に起こったんだ。
 
 
とくに日本は、アメリカの同盟国で、しかもアメリカとソ連に挟まれた形であるから、もし戦争となったら、火傷どころの騒ぎじゃ済まないかもしれない。アメリカからのプレッシャーも当時の政府に来てて、日本政府は、一体どうしたもんかと非常に混乱した状況だった。
 
 
そんなとき政府の一人が、ふと、ある人のことを思いだした。
 
それが、その和尚だったんだ。
 
 
その政府の人は、それから急いでその和尚のいる寺に向かってね。そして、着くなり、助けて下さいと、和尚にことのあらましを話したわけ。
 
 
すると和尚は、少しなにかを考えるようにして、こう言ったんだって。
 
 
 
『一週間、時間をください』
 
 
 
寺をあとにした政府の人は、一週間でなにが出来るんだろう、本当に大丈夫なんだろうかと、いまだ気持ちの晴れないまま東京に帰っていった。東京に帰っても、祈りなんか無意味だと馬鹿にされ、けど他にすがるものもなかったから、一週間、その人も祈るようにして、ただひたすらに奇跡を待ち続けた。
 
 
すると、一週間後、彼に電話が入った。
 
それは和尚じゃなく、北海道の自衛隊からの電話だった。

  
 
ソ連から兵士が亡命にきました。その兵士はミグに乗っています!』
 
 
 
つまり、ミグのほうから日本にやって来た。
 
アメリカと日本政府が、喉から手がでるほど欲しかったミグが、なんと向こうからやって来てしまった。
 
 
それを聞いた政府の人は、まるで腰を抜かしたように驚きを隠しきれず、『その兵士はなんと言ってるんだ? なんのために亡命しにきたと言ってるんだ?』と、口早に電話口に尋ねた。
 
 
すると、その質問に、亡命したソ連の兵士はこう答えたんだって。
 
 
 
『私も、いまなんでここにいるのか分からない。気づいたらここにいたんだ』
 
 
・・・・・・という話。」
  
  
 
え?
 
なんか、ミグが日本に亡命しにきて、世界的な大ニュースになったって話は聞いたことあるけど、えっ、えっ? なにそれ? 本当なら、すごくないですか?
 
いや、これは本当にやばい情報を・・・・・・ってあれ。そういえば当時「ここだけの話だけど」って言われてから、この話を聞いたような。いや、言われてないよね。もう書いちゃったし。過去にも書いたことあると思うし、大丈夫だよね。僕、怒られないよね。うん。
 
 
というわけで、もはや疑うどころの騒ぎじゃない。いままで聞いたことない規模の話に、ともかくこの話が事実なのか確かめたいのと、その和尚さんにとりあえず会いたいというのとで、話の終わる前から、僕の興奮はすでに宇宙へスプラッシュしていた。
 
 
一体、なにものなんだろう? 本当にそんな人が実在するのか? とりあえず会えば、実際に会えば、なにかが分かるはずだ。もし僕に縁があれば、きっとそれも・・・・・・
 
 
そして息を弾ませて、賢人にこう聞いた。 
  
 
「そそそ、その和尚様のおられるご住所を、この童貞めに教えてくださいいいいいいい!!!!!!」
 
 
次の日、僕は西へ向かった。
 
 
ーつづくー