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アレイスター・クロウリーはこう言った。地に足を着け魔術を考える。

 

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もう10年以上も昔ですけど、魔術に関する本を読みあさっていた時期がありまして・・・・・・。

って怪しいですね。
まあ、人生で一番モテなかった時期だったのでそこは勘弁して欲しいのですが、ともかく人生経験も教養もなにも無いクセに、とりあえず意味も分からず雰囲気で読んでた時期がありました。

で、その当時「読んでみたいな~」と思っては絶版で手に入らなかった本がいくつかあるのですけど、これが最近、近所のブックオフに行ったら、その本がなんと自己啓発書コーナーに普通に置いてあるのを発見しまして。

おいおいと。精霊を召喚させるのが自己啓発か!! と。

まあどうでもいいけど、結局、青春時代の名残というか当時を思い出して買ってしまい、いまパラパラとページをめくっては相変わらず意味が分からないのを楽しんでいます。(もし飽きても、ネットで調べると売れば2万円くらいにはなるみたい! まさに錬金術や~!)

で、今日はその本の中からこんな一節を紹介いたしましょう。

「この魔術を実行すればこんな効果が・・・」と、まさに自己啓発の原点ともいえるような文句をソロモン王といわれる方が言うのですが、その中に、

「敵を撃退すること」

というのがあるのです。
「敵を撃退」だなんて・・・・・・魔術といえばそうこなくちゃ! と、一見すると、魔女が「イーヒッヒッ!」 と笑う姿を、思わずツバをゴクリと思い浮かべそうな記述なのですが・・・・・・。
しかし、ここで「それは違うのだ」と、魔術師界の有名人アレイスター・クロウリーさんがこんな解説をしているのです。

「『敵を撃退すること』というのは、一見、邪悪な目的のもののようにも見えるが、実はこれは崇高な真実の偽りの姿なのである。
その目的とは、二重の幻覚を実現させること、すなわち心の中に敵に対する同情を起こさせることなのである」

言ってることが分かりますでしょうか? 
僕もよく分からないので、さらに続けて引用をしますと、

「魔術の世界は鏡なのだ。そこに邪悪なものを見るのは、そのものが邪悪だからこそなのだ」

とあるわけです。

つまりどういうことかというと、クロウリーは「敵を撃退すること」というのは、簡単にいうと「敵と心を通わせること」だと言ってるわけです。しかし、自分が邪悪じゃ、相手と心を通わせたところで相手の邪悪さを見つけるだけだと。だから、まずは自らが清まらなければならないと、そういってるのです。

魔術・・・・・・っていうと、悪いようなイメージや、黒々しいイメージがある人もいるかもしれませんが、実はそんなことは本当はないのですよね。その人が清々しい限りは。

けど、実際は清々しい人なんて、よっぽどじゃないけど少ない。

僕自身も、昔瞑想やらして、自分の潜在意識とやらの深みをズブズブ見学したことがあるのですが、まあこれが最悪でしたもの。エゴというエゴが、まるで糞尿のように目の前になだれ込んでくるようで、思わず立ち上がって、気づけばバケツの中にひたすら嘔吐し続けたそんな感じなんです。

「いまはキレイになりました?」 なんて、そんなことは恥ずかしいので聞かないでください。部屋の掃除のように、「汚れたらじゃあキレイにしよう!」とかそういうものじゃないからです。素晴らしいのは純粋さなんかじゃなく、母のような大きな心です。

・・・・・・といったところで、話がまったく変わるのですけどね。

みなさま「ロスチャイルド家」って知ってますか? 陰謀論とか好きな方は、その名前が出た瞬間に鬼のような顔になるほどのお金持ちの一族らしいのですが、でも、その一族の中で面白い方がいましてですね。

なんていう方かというと、「デヴィッド・メイヤー・ロスチャイルド」という人で、僕もさっき知ったばかりなので詳しくはないのですが、Facebookでシェアされてた写真を見た感じ、すごい良い人そうなんですよこれが。調べてみると冒険家や環境活動家のようなことをしていて、ペットボトルで出来たヨットで何千キロと旅をしたりしている。

ちなみに僕も「葦」で出来た船で伊勢湾を航海したりとしてるので、妙にシンパシーすら感じちゃったりしてですね。「話せそうじゃん?」 なんてえらそうに思ったりするわけなんですけど、しかし、ネットで検索してみるとこれが酷い。ナナメに見てる人しかいないというか、

「彼が環境活動に精を出しているのは、環境問題を扇動して金を儲けるためだ」

なんて。「彼の活動=金儲け」と、なんでもそこに結びつけているわけです。まあ、僕も直接会って話したわけじゃないのでなんとも言えませんけど、でも、なにか行動するたび人にそんな言われたら、僕だったら絶対グレますね。間違いなく。

「だったら金儲けしてやるよー!!」って言って、暴君よろしく血税をむしり取るような真似をきっとしまくることと思います。まるでゴジラな気分で、そういう愚民を踏みにじりたくもなると思います。

そして、さらに憎しみが連鎖し・・・・・・「敵」になっていくわけです。

写真で見た限り、僕には良い人に見えるのですけどね。でも、どうなんでしょう? やっぱりいち庶民として、彼を「敵」として見たほうがいいのでしょうか? 彼が「敵」なら、憎んだほうがいいのでしょうか? そうやって、彼に「敵」を演じてもらうべきなのでしょうか?

僕はいやですね。
ソロモン王がいってた「撃退すべき敵」は彼らじゃない。「敵」はいつだって自分の心にいるものです。自分が「敵」を生み出しているんです。

もっと同情しようじゃないですか。もっと理解しようじゃないですか。

「敵」を撃退するには、結局、そうやって己と向き合うしかないじゃないですか。