美しさってなんやろね

 

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点と点があると、その間の空白に線を引きたくなるのが人間ってもんです。
 
というか、線を引きたくなるじゃなくて、無意識が見えない線を自動的に引いちゃうんでしょうな。人間の想像する本能というか。もっといえば無意識が、その空白に線を引きたくて引きたくて仕方がない状態になるというか。
 
だから実線じゃなく、その無意識が作る目に見えない線で絵を描けたら最強に違いないって思うけど・・・・・・
 
意識は見えないけど、無意識が見ている線を表現したらかなり強そうな気がするけど・・・・・・
 
 
 
ただ、それをいうと、表面の点と点という目に見える象徴だけじゃなく、裏面の象徴みたいなもんも考えなきゃいけないんでしょうね。
 
いわゆるレイヤーっていうんですか。
 
ああいうので、単純に描かれる表面的な階層の奥の奥に、それこそ個人の想像力を超えた黄金比やら、もっといえばあっちの世界のなんかを表現できたら、これも間違いなく強い気がする。
 
 
なんて考えてると、美しさっていうのは外にあるもんじゃなく、その人の中にもともとある、美しさのイデアを引き出すってことなのかなーとか思えてくる。って、そんなことを誰かも言ってた気がする。
 
 
 
簡単にいうと、美しさとは、ある種のデジャブなんですかね。
 
美しさとは、見たこと無いけど、なにか見覚えのあるものによって僕らの中から現れる感覚なのでしょうか。
 
 
でも、だとしたら、ちょっとつまんないなあ。
 
 
グラビアアイドルが、カメラマンの、そうそうそう! いいよ、いーよ! って欲しがる声に自分をハメてくような感じで、なーんかなあ。汚れちゃうようでやだやだ。
 
 
けど、もし、まだ人類が誰も発掘できてないデジャブを発掘出来たら、それはそれで、ちょっとは面白いような気がする。
 
 
きっと世の中にある、大ヒット商品! みたいなもんは、その誰も発掘出来てないイデアに少し触れてるから、みんなが熱狂するのかもしれない。
 
 
未発見の黄金比をついに発見! みたいな。って錬金術か。
 
 
まあ、そのためには自分が、そのデジャブを自分の中を深く潜って見つけないと。自分のなか、生命の奥に眠る、誰も見たことない黄金比を見つけられたら、それはそれで。面白いかも。
 
 
だとしたら技術ゼロでも、この世界で僕みたいなのにも出来ることが少しはありそうな気がする。
 
糸井重里がいくらプロの力を使っても見つけられなかった埋蔵金が、もしかしたら、ここ掘れわんわん言うポチの声で、あほな僕でも見つけられるかもしれない。
 
 
って、花咲かじいさんって、実はそんな話だったのか。
 
 
あほだからこそ、犬のいうことを信じられるっていう・・・・・・って、そう思えば、いまの僕はまさにそれじゃないか。そこにお宝があるから! じゃなくて、心の中のわんわんいうポチに従って、ほっほっほって、なにも無さそうな場所にただ穴を掘ってるというか。
 
 
まあ、けど、どうなんだろ。犬の声が聞こえる限りは掘ってみますか。